2022年ドラマ化が決まり菅田将暉さん主演で話題となっている「ミステリと言う勿れ」というコミック。
実はミステリーと言う勿れでひそかに話題になっているのが「子育て」について。
私も子育てについて家族で考える事があったりそれぞれの家族の価値観や世代によって子育ての考え方が違うので悩ましい事もあります。
そんな時ミステリーと言う勿れで話題になった子育ての考え方が参考になったので考えてみました。
ミステリーと言う勿れでの子育てエピソードとは?
以下ネタバレを含みます。
ミステリーと言う勿れでは主人公の久能整が冷静に分析をしながら推理していくというストーリーです。
1話目では父親に対する価値観を生物学的な観点から久能が話します。
父親と娘の関係に悩む乙部のエピソード
久能が容疑者として挙げられ、取り調べを受けているシーン。
刑事の乙部と池本の会話を少し聞いただけで久能は乙部と娘の関係を当ててしまいます。
乙部は子煩悩で娘の授業参観やイベントには必ず参加するのに、娘には煙たがられています。
しかし、それは娘さんの性ではないと久能は言います。
生き物の多くは父親と子ども多一緒に暮らさない。そしたら子どもが大人になって父親と知らずにあったりする。
そこで生まれる子供は遺伝子的に弱いわけです。
だから遺伝子レベルで警戒情報を出している。
娘さんの中でこの人は相手にしちゃだめだよってその作用なんですよ。
子供に煙たがれる事は自分に原因があるのではなく、遺伝子レベルの話。
育て方は間違っていない。
と乙部に久能は告げます。
そして、寂しいと感じる乙部は子供に向き合ってきた証拠だといい、
「娘さんはちゃんと大人になろうとしている」
と伝えるのでした。
新米パパと妊娠中の妻のすれ違いあるあるなエピソード
そして、新米パパになる刑事池本にも話を聞きます。
実は奥さんと喧嘩中の池本。
アイロンがかかってないシャツに靴の汚れを見て昨日とは違うという点で気が付いたのでした。
そして、奥さんが妊娠中だという事も当ててしまいます。
池本は忙しくて帰れない、ほったらかしになってしまう事があり、それをわかってほしいというのでした。
それでもごみ捨てはしているし、少しは手伝ってるという事をわかってほしい池本。
すると久能はごみ捨てはどこからやるのか?と聞きます。
更にゴミ箱の数を聞く久能。
「ごみ捨ては家じゅうのごみを集めるところから始まるんですよ。分別できなかったらして、袋を取り換えて生ごみも水切てついでに排水溝の掃除もしてゴミ袋の在庫があるかチェックして、そうやってやっと一つにまとめるんですよ。そこまでが面倒なんですけど
と伝える久能に池本はゴミ袋をただ持っていくだけだという池本。
すると久能は
「それで感謝しろって言われても・・・」
と伝えるのでした。
そこでハッとする池本は後日ある行動をするのでした。
キラキラネームのエピソードも納得
キラキラネームについても久能の子育て論が炸裂
池本は新米パパになるにあたって名づけについても相談しています。
奥さんがキラキラネームをつけようとしている事で悩んでいる池本。
それに対して久能整という名前も変だと言います。
池本は久能に
「困ったでしょ?」
と聞くと
「トトロって呼ばれてました」
と久能は答えます。
子供本人が困ると思うと池本は悩みを打ち明けるのでした。
すると久能は自分が帰省した時に感じた事を話し始めます。
僕からほんの2世代3世代さかのぼるだけで全く違う名前体系なんです。
更に中上って明治や江戸その前になればもっと違うでしょう。
この国は名前の変遷が著しいのです。
だから僕より後の世代にキラキラネームと思えるものが出てくるのは当たり前だなと思ったんです。
と言います。
それに名前を呼ぶのは奥さんの方が多い。
ただし、使いたい感じの読み方は別にあるのかは調べた方が良いと言います。
「読み方を知らなかったとかだとからかわれるから。」
といい池本も納得するのでした。
子育てあるあるを分析して話す久能に好感が持てる人続出
推理の部分とは全く関係ない部分ではありますが、学生なのに子育てに関して年上の父親たちを納得させてしまうところが妙に納得してしまいます。
思春期の子供が親を煙たがる理由になるほど!
と思ってしまったり、それがわかったら思春期も乗り越えられそうと思ってしまいますし、本能的に感じている事だと思えば親としても少し客観的に子供を見ることができますよね。
ごみ捨て問題や妊娠期の夫婦喧嘩はあるあるですが、奥さん目線で見ているかと思いきや論理的観点から子育てを見ているので、根拠がない、視える化しないとうごきにくい男性でもこれなら子育ての具体的な部分がわかります。
ゴミ出し一つでも集めるところが面倒だと思ったり、我が家も出来るだけゴミ箱を少なくしているので思わずそうなんだよー!とうなずいてしまいました。
数が多い方が捨てやすいけどごみ捨てが大変なんですよね。
子育てに協力すると言ってもそういった細かい部分は家にずっといないとわからないという部分も実際には多いですし気づきにくい部分ではあります。
いちいち説明するくらいならもうやってしまえばいいと思う事もあります。
こまかいところを久能は反論されるであろう部分も理由をつけて伝えるので、納得するしかない。
そしてその回答が母親として妻として共感できますし、父親目線で男性が見た時に乙部や池本のように何も言えなくなってしまうところが子育ての難しさをわかりやすく伝えてくれています。
ミステリーと言う勿れの子育てエピソードから学ぶ家族の在り方まとめ
久能はそれぞれの刑事のちょっとした会話の中から家庭事情や悩みを言い当ててしまいます。
そして、その回答に全員ぐうの音も出ないほど納得してしまうのでした。
過去のデータや分析から論理的に話す内容がウソともとらえられるし、真実ともとらえられるがゆえに容疑者としてなかなか疑いが晴れない久能ですが、事件を解決していく久能の分析力と淡々と話す様子に引き込まれます。
刑事たちのプライベートを当ててしまうところから距離が縮まっていく久能ですが、ミステリーを解決していくシーンも必見です。