ミステリと言う勿れエピソード2後編あらすじネタバレ含む

2022年1月にドラマ化が決定しているミステリの言う勿れ。

田村由美先生の作品は、『BASARA』や『7SEEDS』など名作が多く、ファンも多いですね。

大学生の久能はいつも事件に巻き込まれます。

今回は急いで美術館行きの路線バスに飛び乗ります。

しかし、ナイフを持った男にバスをジャックされてしまいます。

犯人は何かを要求せず、乗客たちに奇妙な質問をします。

そして、走り続けているだけで、久能は違和感を感じます。

その後乗客の中に共犯者が1人紛れていたのでした。

車内は混乱しますが、山道を登り続けた末に、古い洋館にたどりつきます。

今回はエピソード2の後編について感想をお話ししていきます。

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ミステリと言う勿れエピソード2後編あらすじ

雑木林に4体の遺体が埋められているのが発見され、大隣署では捜査会議が開かれていました。

これまで見つかった遺体も全て生きた状態で埋められ、死に至ったと推測されています。

被害者は若い女性、高齢の男性、中年の男性・女性と一貫性がありません。

また共通点がなく、顔見知りというわけでもないため、捜査難航します。

すると風呂光巡査が手を上げて立ち上がります。

「お嬢ちゃんはすっこんでな」とからかわれますが、先日久能にアドバイスを受けてから、どんどん積極的になり気にせず口を開きます。

風呂光の意見は被害者に一貫性がないように見えて、被害者の特徴に、“若い男性”が入っていないのではという共通点があるという事でした。

犯人は、若い男性や体格のいい人を狙えるほどちからがあるわけではないと言います。

すると青砥巡査も手を上げて立ち上がり、バスが気になっているのだと言います。

知人からバスジャックに遭っているというメールを受け取ったという通報があったのです。

もし被害者が自宅近くのバス停から乗ったとすれば、それらは全て一つの路線バスのルート上に重なるのです。

青砥はこの仮説を立て操作を続けるのでした。

一方バスを降りた久能たちは犯人の犬堂ガロとオトヤに洋館へ連れていかれました。

庭には警察犬が10数匹放たれ逃げる隙がありません。

入口に入ると額縁に入った大きな絵があり、その絵は着物を着た、芯の強そうな若くて綺麗な女性が描かれています。

その額を見た乗客たちがが怯えたような表情をした事に久能は気が付きます。

久能はこの女性のことを知ってるのかと尋ねますが、乗客たちは首を横に振るのでした。

廊下を進んでいくと、大きなソファがあり、食事や飲み物が用意されていました。

トイレや洗面所も自由に使っていいと言われます。

しかし、壁にはナイフや斧、スコップなどの凶器が飾られています。

「食べ物なんて口に入れることはできない」と乗客たちは怖がります。

すると、運転手の煙草森が、まず自分が先に食べると名乗りを上げます。

そして、煙草森は自分がしっかりしていないせいでバスジャックに遭ったのだと謝ります。

煙草森は食べ物を少しずつ口にいれます。

毒が入っていないことが確認でき、何人かは食べ始めましたが、久能は食べようとしませんでした。

熊田も久能に同意し、ジャケットを脱いでソファに腰掛けます。

そして犯人たちは「ごゆっくり」と言い残して部屋を出て行くのでした。

乗客だけがリビングに残されます。

運転手の煙草森はすっかり安心したのか、デザートにまで手を出しています。

ぽろぽろと食べカスが床にこぼれます。

煙草森が慌ててソファの下に隠すところを久能は気にするのでした。

ジャーナリストの露木が、市内で被害者が生き埋めにされる連続殺人事件が発生している話をし、犯人が犬堂兄弟たちなのではないのかと言うのです。

乗客を1人ずつ埋めるつもりなのではないか。

露木の話を聞いて、親しくなった熊田に久能が殺されたくない方法を聞かれた際、熊田が生き埋めだとお答えた事に違和感を感じたと話します。

偶然なのかと聞く久能。

熊田は「当然だ」と頷くのでした。

改めて恐怖を感じた乗客たちは、部屋を見回します。

部屋には窓がなく、出口はドアだけのようです。

脱出するために色々な意見が飛び交う中、煙草森は壁に飾られた武器を絨毯の下に隠します。

「武器を所持していた方がいいのではないか」と言いますが、

「良かった。これで見えなくなった」と煙草森はほっとします。

熊田は、久能に「珍しく黙ってるね」と言います。

すると久能は

「ここの会話は犯人たちに盗聴されてるだろうから」

というのでした。

誰がどんな思考パターンを持つのか、犯人たちは知ろうとしているというのです。

久能の考えに、感心する熊田。

すると、犬堂ガロたちが戻って来て『トロッコ問題』について話し合うと言います。

トロッコ問題とは、ある暴走トロッコがあって、このまま進めば先の線路にいる5人を轢いてしまう。

でも「あなた」は線路を切り替えることができるのですが、切り替えたら別の線路にいる1人を轢くことになる。

この問題の答えをきいてくるのでした。

そしてそれぞれの意見が分かれます。

その意見とは・・・。

皆の話を聞きながら、煙草森は床のゴミくずを拾い集めています。

すると犬堂オトヤがもう1つ質問をします。

『自分が犯した最も重い罪はなんだ?』

そしてそれぞれが罪について話していきます。

運転手の煙草森は話し終えたところで一旦休憩をとることになり、仮眠をとるように言われます。

犯人たちが部屋から出て行き、乗客たちが休もうとすると、熊田が犯人が鍵を掛けていないことに気付きます。

空き部屋を探して電話を見つけて久能は大隣警察署の池本巡査に電話を掛けます。

バスジャックに遭ってるのだと話し、場所はどこかの山の中にある洋館だと言います。

犯人の名前を犬堂だと伝えると、池本が驚きます。

大隣署が追っている事件の一番最初の被害者の名前が“犬堂”愛珠だったのです。

久能は何かに気づき、事件の犯人は恐らく今ここにいるので、来て欲しいと言うのでした。

久能が電話を切ったところで、柏が廊下で犬堂たちの名前を呼んでいます。

どういうことなのか、「皆が逃げようとしてますよ!」と叫んでいるのです。

どういうつもりだと乗客が問い詰めると、柏は「まだテレビカメラが来ていないから」と言います。

警察に囲まれて、テレビの中継車が来て騒ぎにならないと、心配して貰えないのだと。

その理由とは・・・。

そして、警察が到着しました。

青砥、乙部、池本、風呂光の姿があり、久能は挨拶をします。

犬堂兄弟は自分たちがバスジャックだと名乗ります。

しかし、久能はあることに気が付きガロと名乗る人物がガロではないと言います。

そして、本物の犬堂ガロは人質の中にいて、唯一背中を向けることができた人物なのではないかと日本のドラマを例にして言います。

「そうですよね。翔くん」

すると、熊田は自分が犬堂ガロだと認めます。

熊田は犬堂兄弟の方を見て、彼らはいとこなのだと話します。

ガロだと名乗っていた人物の本当の名は“ハヤ”じゃないかと久能は言い当てます。

本物のガロは嬉しそうにうなずき犬堂愛珠の写真を見上げながら、「姉だ」と言うのでした。

このバスジャックは、ガロ、ハヤ、オトヤの3人で愛珠を殺した犯人を探すために行われたものだったのです。

池本巡査は、確かに愛珠が最初の被害者だが、発見されたのは3番目だったのだと話します。

愛珠は一人暮らしで働いていなかったため、気付くまでに時間がかかったのだと。

警察は当てにならないため、探偵に探させたという3人。

彼女の最後の行動があのバスの時間帯だったことを突き止め煙草森に聞いていたのでした。

運転手の煙草森が、以前3人が話を聞きに来たのだと口を開きます。

3ヶ月前、常連客ばかりを乗せていたバスに愛珠が乗って来たので、覚えていたという煙草森。

それから2ヶ月近くが経過し、愛珠の遺体が発見されました。

姉と一緒にバスを降りた誰かが愛珠を連れ去ったと考え、バスジャックを起こすことにしたのです。

そこでガロは乗客一人一人に話を聞くためにバスジャックしたというのでした。

殺すこと、死ぬこと、人の命をどう思っているのか。

身の危険を感じたらどう動くのか。何を恐れているのか。

そして、ガロは淡路が犯人ではないかと聞きます。

淡路は顏が青ざめます。

愛珠の写真を見て一番に顔色を変えたのが彼だったからです。

淡路はバスを降りようとした時、寝ている愛珠の鞄から財布を抜き取ったのでした。

「でも殺してません」と泣き喚く淡路を見ながら、ハヤが「君がバイトをすぐクビになるのは物を盗むからだよ」と言います。

すると柏も「私もすみません」と謝ります。

愛珠が、助けを求めてきたのに、その手を振りほどいていたのでした。

露木も、気付いていたが、声を掛けなかったと謝ります。

奈良崎や小林はそもそも覚えていませんでした。

場が静まり返ると、久能が運転手の煙草森に話しかけます。

久能は煙草森のある行動パターンが気になっていたのでした。

すると煙草森は

「目に入ると気になるので。見えないように、片付けました」

と言います。

久能は視線を落とし「子供はそういうことがあるんです」と言います。

そして久能は

「あなたは、人を殺したんじゃなくて、ただ、片付けただけなんですね?」

そして、煙草森の答えは・・・

愛珠がバスに乗車したあの日、終点で乗客を降ろし終わった煙草森は、飲酒をしていました。

そして、急ブレーキをかけた瞬間物音がし、振り返ると、ぐったりしている女性が床に倒れていたのでした。

焦った煙草森は女性を「隠す」ことを考えます。

「埋めたらなくなります。見えなくなればOKです」

ところが、彼女は気絶していただけで、埋める途中で突然愛珠が意識をもどしたのです。

煙草森はとにかく埋めなければと一生懸命土をかけて押さえつけて、何とか埋めたと言います。

しかし、最後に押さえつけた時の、伝わってきた身体の震えが快感だったのだと話します。

「またやろう」と思い、犯行を繰り返していたのでした。

その場にいた全員が凍り付き無言になります。

すると青砥のスマホに捜査員から電話が掛かって来ました。

煙草森の家を家宅捜索すると、ゴミだらけの部屋から採取した指紋と、遺体に残ってた指紋が一致したのでした。

警察が煙草森を連行し、ガロたちも連れて行こうとすると、露木が首を横に振ります。
バスジャックなんて起きておらず、自分たちはバスハイクをしてここに来ただけなのだと言います。

他の乗客も犬童たちをかばいます。

久能は、ガロの名前を偽ったのかをハヤに聞きます。

その理由は・・・。

ハヤとオトヤが連行されると、久能はガロのそばに行きます。

ガロは、トイレ休憩の際に久能が書いたメモを破った事をあやまり、いつ怪しいと分かったのだと聞きます。

久能の答えはガロのある行動からでした。

「なんで最初に気付かなかったのかな」
ガロは遠い目をしながら自分がバカだったというのでした。

そして、ガロは「君は人の癖を真似することがある」と言い、気を付けるように伝えます。

そして久能のある癖について話すのでした。

数日後、久能がまたカレーを煮込もうとすると・・・

ミステリと言う勿れエピソード2後編感想

何故煙草森の行動がクローズアップされているのだろうと思ったら犯人が煙草森でした。

ここは久能の観察眼と知識がなければ絶対に見抜けないシーンですね。

久能君の推理力は大学生にしておくにはもったいないです!

久能の観察力と考察力が乗客たちの心の傷も癒していくところは、読者の中でも当てはまる人物がいると癒されていくのではないでしょうか。

乗客の話はSNSでも多く見られる人間関係の悩みが多いという声もありますが、そこに共感する人も多いようです。

最後のシーンもびっくりでしたが、ここから新しい事件に巻き込まれていく久能君。

ガロの事も怖がらずにまた会いたいと思ってしまう久能君もガロがいうように、子供時代にきっかけがあるようです。

ミステリと言う勿れエピソード2後編あらすじ感想まとめ

バスジャックの犯人は誰も予想しなかった人物でした。

久能の推理があったからこそ解決出来た事件でしたが、新たな事件が始まります。

そして、久能も巻き込まれてしまうのでした。

ドラマではガロが誰になるのかも気になりますが、冷酷な犯人の配役も気になりますね。

次のエピソードもどのような事件になっていくのか気になります。

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