ヴァンパイアと人間が共存する世界にスチームパンクが素敵なヴァニタスの手記。
ノエとヴァニタスの掛け合いもかっこいいし、可愛いし、イラストがとてもアニメもコミックも美しく大好きな世界。
恋の要素もあるので、色々な角度から楽しめるコミックです。
しかし、最初から切ない終わりがある事をにおわせているので、ハッピーエンドというわけではなさそうです。
結末は作者さんのみぞ知ると思いますが、どうなっていくのかやっぱり気なります!
ヴァニタスは死んでしまうのか?
アニメも第2期の放送も終了し、3期もやってほしい!と思っています。
今回は、ヴァニタスの手記の結末をこれまでのコミックを読んだ中で考えていきます。
こちらの記事はあくまで私が読んで考えた内容(願望含む)になりますのでご注意ください。
ヴァニタスの手記最終話の結末は決まっている?
ヴァニタスの手記の最後はヴァニタスがこの世界からいなくなってしまうという事だけは決まっているようです。
ヴァニタスの書1巻ではすでにストーリーがノエの回想録であると言っています。
吸血鬼(ヴァンピール)の救済活動を「吸血鬼専門の医者」として活動しているヴァニタス。
1話からヴァニタスが「医者」として活躍するシーンはコミックでもアニメでも美しくて必見です。
ヴァニタスは、元人間ですが蒼月の吸血鬼の眷属として、蒼月の吸血鬼の名前とヴァニタスの書を受け継いでいます。
通常の吸血鬼の世界は赤。
赤い目、赤い月、赤い血・・・。
ですが、蒼月の吸血鬼は青い血、青い目をしており、通常のヴァンピールたちにとっては青い月は力を奪うという意味で不吉の象徴でした。
ヴァニタスの過去は明かされるのか?
ヴァニタスはノエとパリの飛行船で起こった吸血鬼による連続事件によって出会います
吸血鬼の命でもある真名が歪められ、呪持ちの吸血鬼(ヴァンピール)が、無作為に人やヴァンピールを襲うようになる事件が増えていました。
治すことができないと思われていた呪いをヴァニタスはヴァニタスの書を使って真名を取り戻すことができるきます。
しかし、どうしてその力を得たのか?
という部分はこれまで明かされてきませんでした。
パートナーとして行動しているノエでさえも彼の過去を知りません。
ノエはアルシヴィストという血を暴く牙の一族の末裔です。
アルシヴィストは直接吸血した相手の記憶を最初だけ覗き見る事できます。
だから、ノエには絶対に血をのませないようにしていました。
そんなヴァニタスの過去も、少しずつ明らかになっていきます。
科学者モローの実験体であったことや、当初は狩人として育てられていたことなども狩人のアジトの事件でわかります。
ヴァニタスは多くは自分の過去を語りませんが、伏線としてヒントとなるシーンは沢山出てきます。
ノエやドミニク、ローランなど、他の主要キャラクターの過去は明かされていきますが、ヴァニタスの過去はあまり明かされていません。
しかし8巻あたりから蒼月の吸血鬼との会話や9巻から少しずつヴァニタスの過去が明かされていきます。
ヴァニタスの過去は誰にも明かしてはいけない
ヴァニタスはこれまでノエにすら自分の過去を明かしてきませんでした。
そこには蒼月の吸血鬼との縛りのようなものがあるようです。
ヴァニタスと同じくモローの研究所で実験体となっていたミハイルがノエにヴァニタスを襲わせようとした際、ミハイルの血をノエに飲ませます。
ミハイルの過去では蒼月の吸血鬼との出会いから、別れまでの記憶を読み取ることができています。
ヴァニタスは父親を殺されてヴァンピールを恨み狩人になろうとしていました。
しかし、モローによって実験体にされ、蒼月の吸血鬼の血を入れられてしまい、人間ではなくなってしまいます。
そして、最後にヴァニタスの書の実験をしていたところへ蒼月の吸血鬼がやってきたのでした。
蒼月の吸血鬼は性別はなく名前もない吸血鬼でした。
ヴァニタスは吸血鬼に恨みを持っています。
しかし、ミハイルとヴァニタスは蒼月の吸血鬼救済のおかげで研究所から救われました。
そして、優しい蒼月の吸血鬼の優しさに振れた事もあったはず。
ミハイルに対しても蒼月の吸血鬼の最後を覚えていないと知り切なそうな表情がうかがえます。
ノエに過去を暴かれそうになった際に、ヴァニタスの頭の中で、蒼月の吸血鬼の過去を知られてはいけないと聞えます。
ヴァニタスによると蒼月の吸血鬼はヴァニタスが殺したと言っています。
しかし、それは何かの条件の為に仕方がなく殺したのではないかと考えられます。
ヴァニタスの過去が暴かれてしまうと、蒼月の吸血鬼にとってもヴァニタスにとってもよくない事が起こるというのでしょう。
ミハイルがヴァニタスの書を使い過ぎた結末
ヴァニタスの書はもともと2冊あり、ミハイルもそのうちの1冊を所有しています。
しかし、ミハイルはヴァニタスとは違い、名前はもらっていません。
なので、彼はヴァニタスの書を使うために練習をしていました。
ヴァニタスのように真名を操るということはできなくても、ヴァンピールの心を操作したり、機械仕掛けを操る程度は可能でした。
そんなミハイルがヴァニタスを葬り去ろうとしたときに限界が来るような出来事が起こります。
このことから、ヴァニタスにも同じ変化が訪れる日が来てしまうという連想があるのではないでしょうか。
ヴァニタスは最終話でどのようにいなくなるのか?
8巻のジェヴォーダンの獣事件で最後ヴァニタスは蒼月(ルーナ)に力を借ります。
すると、ヴァニタスの体からマーキングの模様が現れるのです。
蒼月の力を使うとヴァニタスの身体は段々と書き換えられていってしまうと蒼月の吸血鬼が過去に言っていたことを思い返しているのでした。
ミハイルの変化も今後あることから、ヴァニタスもヴァニタスの書を使い続けると同と体が書き換えられてしまうのかもしれません。
最終回では完全に書き換えられたヴァニタスが出てくるのかもしれません。
ノエがどのようにヴァニタスと別れるのでしょうか?
ひとつは、ノエが完全に書き換えられて暴走するヴァニタスを単純に殺して暴走したヴァニタスの書も抹消するという説です。
ヴァニタスの書の暴走を止めるためにヴァニタス自身ごと倒してしまうという考えてみます。
そして、もう一つはヴァニタスの書をノエが引き継ぐという事です。
そして、冒頭のヴァニタスの最期の言葉の意味はヴァニタスの書の中で生き続けるという事なのではないでしょうか?
ヴァニタス自身も、「蒼月(ルーナ)力を貸せ」と言って蒼月の吸血鬼がいない中でその名を使って力を呼び出しています。
そして、ジェヴォーダンの獣の発端となったクロエの禍名(まがつな)をルーナから聞いています。
ルーナ自身はいなくなってもルーナの力がヴァニタスの書に残っていると考えた時、蒼月の吸血鬼はヴァニタスの書に吸収されている可能性が考えられます。
さらにこの後の展開も2つ考えてみました。
ノエの為に力を使いはたして吸収される説とノエがヴァニタスを殺すことで蒼月の吸血鬼の力を受け継ぎ、ヴァニタスがルーナのようにヴァニタスの書の中で生きる説です。
ヴァニタスは蒼月の吸血鬼を仕方なく殺したと考えています。
このことから、力を受け継ぐ必要があり、受け継ぐためには蒼月の吸血鬼を殺すしか方法がない。
もしくは、血をのむなどして受け継ぐことで、力を得るのではないでしょうか。
ノエはそもそも青い月を見ても「綺麗」と言います。
ノエは蒼月の吸血鬼に抵抗を持っていません。
さらにノエの主人、先生もノエがヴァニタスの書を見つけた時にどうするかを知りたがっています。
そう考えると、ヴァニタスの書にヴァニタスが吸収され、その力をノエが引き継いでもおかしくないのかなと考えました。
ヴァニタスの書が逆演算によって元のヴァニタスに戻るという説も考えてみます。
これはあまり考えにくいですが、ヴァニタスはもともと本当の名前を持っています。
ヴァニタスの書は禍名から真名に戻す力だあるのだとすると、ヴァニタスの本当の名を取り戻して、記憶もなくなる。
だから、ノエと出会ったころのヴァニタスという存在が消える。
という事も考得られます。
ヴァニタスもノエも深い絆で結ばれていますよね。
何らかの形でピンチを迎えるノエの為に最後に力を使い果たし、存在が消えてしまった。
しかし、何らかの形でノエのそばにいるのだと考えると、ノエが蒼月の吸血鬼になる可能性もあるのかなと思います。
【ヴァニタスの手記】最終回を考察ヴァニタスは死んでしまうのか?
ヴァニタスの書の冒頭からノエがヴァニタスを殺すまでのお話しと言っている事から、ヴァニタスはもうこの世界にはいないと考えられます。
ヴァニタスの手記(カルテ)というタイトルからも、この話を書かなければならないというノエの使命感も感じられますよね。
個人的にはヴァニタスの書だけは残っていて、この中でヴァニタスは生きていてノエの力になっている。
と考えたいです。
みんな生きていて幸せになってほしいけど、そうではない事がわかっていながら読む切なさはあります。
だからこそ、ヴァニタスの過去や、ラストシーンまで目が離せません!
過去を知りたいけど、知ったらラストが近づいてしまう。
イラストも綺麗ですし、キャラクターもかっこいいですし大好きなお話しなので、非常にもどかしい気持ちですが、少しでも残されたノエに希望が持てるラストになると良いなと思いこれからも読んでいきます。
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